多くの部署で活用するアナリティクスのメリット
【Panorama Software BI Blog より】
BIはいまや企業構造に不可欠の要素として重要な役割を担っています。最新のBIはセルフサービスモデルの上に構築され、ユーザーにとって使いやすく高い効果が得られ、ソフトウェアの技術の幅が広がっています。最高情報責任者から営業部門にいたるまで、全ての部署でデータ分析のメリットを活用して日常業務をこなすことができます。ITの責任者がもう少し努力すれば、仕事の判断を単なる直感に頼る状況に終止符を打つこともできるでしょう。これは極めて重要な変革であり、導入に消極的な企業は取り残されることになりかねません。
IT部門に限定しない
マーケティング関連のウェブマガジンを発行する「CMSワイヤ (CMSWire) 」によると、企業経営者はアナリティクスの知識に関心を持つ必要があるという記事を掲載し、マーケティング部や営業部が情報活用によるメリットを実現したいと考える場合は承認するべきであると述べています。多くの企業がIT部門内で限定的にアナリティクスの運用およびBI関連業務を行っているという現状を指摘し、この運用の方法は業務のスピードが重視される現在の環境では時代遅れであると指摘しています。マーケティング担当者が自分でアナリティクスプロジェクトを実行できなければ、原因と結果にどのような関連性があるかを把握できず、さまざまな条件に機敏に対応することが困難になるでしょう。
記事によると、原因と結果の関連性を理解できない企業と、原因分析ができる企業の違いを説明しています。最高情報責任者 (CIO) と最高マーケティング責任者 (CMO) は、共通の観点から両方の部署にメリットがあるBI運用をスタートすることが可能です。しかし相互の信頼が不足していると、実行できない場合が多いようです。一方、マーケティング部門でのBI活用を否定する企業は、セキュリティ対策を理由にしていることが多いようです。最高マーケティング責任者がデータアクセスに消極的になり、いわゆるセキュリティリスクについての対策を判断するための検討が不十分な企業が多いことが指摘されています。
さまざまな部署でのセルフサービスBIの活用
「CMSワイヤ」では主にマーケティングに関連する事例研究を扱っていますが、スピーディなデータアクセスを武器にして成功している部署の事例も数多く紹介されています。例えば、経営者層は広範囲な業務について常に詳細なレポートを必要とするため、セルフサービスダッシュボードを非常に有用なツールとして活用できる可能性があります。また人事部門では、セルフサービスBIの活用によって人員配置についての現状の課題と可能性のある問題を迅速に分析することで、組織の再構築が可能になります。ビッグデータアナリティクスの出現により、あらゆる情報源と関連部署から膨大なデータが提供され、アナリティクスの活用が可能な範囲が大きく拡大しています。より多くの部署から分析データにアクセスすることで、意思決定の質を高めることができます。