2013.07.16

ビッグデータに注目する保険業界
Panorama Software BI Blog より

 金融・保険業界でマーケティング調査を行う「ノバリカ (Novarica) 」の調査によると、保険業界では今後BI導入が増加する可能性が大きいことがわかりました。基本的に保険の販売は、顧客に関する詳細な情報を得て適切な保険料を設定し、会社の利益を確保しながら顧客にとって納得できる提案を行うことが重要です。このような課題はBIがデータにもとづいて豊富に提供する洞察を得ることによって、解決を促進することができ、企業は本能的な直感に基づいて判断するのではなく、社内と社外に蓄積したデータに基づいて適切な意思決定を行うことができます。上記のような方策によって企業業績を改善することが可能ですが、そのための条件としては適切なツールを整備しておくことが必要です。

 ビッグデータに注目する保険業界
 調査によると、保険業界はBIツールのアップグレードを維持しており、かなりの数の企業がすでにビッグデータを利用しています。記事によると、保険業界では新しい提案を作成し、顧客に合わせて調整するために、位置情報など今までにない種類のデータを収集しています。ビッグデータの活用については、他の業種に比べて保険業界は若干遅れているようですが、多くの企業が膨大なデータを保管し、有効に活用するための新しいBI導入を検討していることがわかりました。

 調査によると、ビッグデータ機能のないアナリティクス運用はすでに保険業界でかなり普及しています。ビッグデータ分析機能を使ってより詳しい洞察を取得しようとする企業が多く、来年にかけて旧型のBIから新しいタイプのBIに移行する動きがあるかもしれません。しかし企業の規模によって取り組みに若干の違いが見られます。大手の保険会社では中堅規模の企業よりもBIツールにビッグデータ分析機能を組み込む準備が整っている場合が多いようです。業績改善にはビッグデータ機能を活用することが欠かせないでしょう。

 着実な進化を続ける
 保険業界でBIが普及しつつあるという情報は、上記の調査以外にも多くみられます。「保険IT (Insurance Technology) 」に寄稿するシールズ氏によると、企業が取得する膨大なストリームデータを有効活用するには、手元にある情報を適切に利用するために適切なBIを選定し、ITの専門職が進行中のBIプログラムに全力を注ぐことが条件です。