成功するBI活用の秘訣
【Panorama Software BI Blog より】
BIソリューションは、誕生して以来比較的短い年月でIT業界で大きな存在感を示すようになり、いまや世界中多くの国のあらゆる業界で活用されています。これは、企業経営者がBIの十分な価値と潜在的な能力を理解しているためです。ところが、経営者がその価値を理解していながら、企業メリットが得られるような形で展開するための環境が整備されていない場合や、BIを日常業務に統合するための最適な方法を確立できていない場合があります。
この点について、コンピュータ・ウィークリー (ComputerWeekly) は最近の調査結果をもとに解説しています。フォレスター社がBIユーザー603社を対象に調査を行ったところ、BI導入後、複数の業務部門で非常に成功しているという回答は少数であり、ある程度成功しているという企業も予測より少数でした。BIの有利な機能として最も多かった回答は経営判断を改善する機能で、導入後すぐに意思決定の効果が表れたという回答が43パーセント、非常に成功しているという回答は11パーセントでした。一方、コンプライアンスの徹底やリスク最小化などの重要な項目については、BI活用が成功していると回答した企業は26パーセントであり、非常に成功しているという回答は7パーセントでした。
このように、BI導入および展開について、理論と実行の間に隔たりがあることがわかります。フォレスターによると、これを解決する方法のひとつは、経営者層を含めてプロジェクトに必要なすべての人員が導入プロセスに携わることでしょう。経営者層はプロジェクトをIT部門に任せて傍観するというだけでは不十分です。経営者層が積極的にかかわることが理解と協力を促し、セルフサービスBI導入の成功に役立ちます。フォレスターはBIで分析するデータ管理の徹底を推奨しています。分析するデータを提供している社内および社外のデータソースを詳細に確認し、データ処理と管理のわかりやすい手順を作成することが重要です。
ガートナーの最近の調査によると、BIソフトウェアの適切な活用とアナリティクス活用の最適化が企業の成功に極めて重要であると述べています。企業が日常的に使用しているシステムとBIソリューションを統合するためには、高性能であることはもちろん、長期間にわたる使用が可能であり、しかも比較的単純に扱うことができるようにBIを設計する必要があります。