人員配置と収益管理 (**:Revenue management) に役立つBIの有効活用
【Panorama Software BI Blog より】
IBMによると、企業と消費者が生成するデータは毎日250京バイトにものぼり、現存する世界のデータのうちおよそ90パーセントはこの2年以内に生成されたものです。このビッグデータの大部分は企業が生成しているもので、情報の全てを管理できるように各企業が信頼できる指標の活用を定着させることが急務になっています。ビッグデータ分析が活発になるなかでBIソリューションの存在感が増しています。BIやアナリティクスはスキルの取得や人材管理をはじめとする人事業務のあらゆるプロセスに適用できることがわかりました。また収益管理などの業務においても、BIは重要な役割を担うことができます。
アナリティクス活用で人事業務の改善を実現
iCIMS (採用支援ソフトウェアベンダー) の研究開発部長であるサンディープ・チャンド氏は、アナリティクスの活用によって人材のアウトソーシング、採用、及びオリエンテーションを飛躍的に改善できると述べています。「アナリティクスは測定基準に基づいて、求人をかけるポジションに対して最適な募集媒体や募集方法、採用までの時間、コスト、入社後教育から生産性への貢献度の測定など、重要な要素に関する企業の現存するデータを深く詳細に分析できます。」近い将来、同じ業界、同じ地域、同等規模の競合他社との企業業績のベンチマーク評価比較も実現できるでしょう。
例えばBIを効果的に管理して集中型データベースを作成することによって、求人をかけるポジションの候補者情報を活用して、前職での業績に基づいてある特定の組織に対してどのくらいの潜在的価値があるかを特定することができます。そのためには、教育、スキル関連の統計など、多くの指標の正確な測定が必要になります。セルフサービスBIは、採用の候補者及び社員の人事考課の指標と会社の純利益に相関関係があれば、これを発見できるように企業を支援します。
収益管理 (Revenue management) への応用
人事と収益は、企業が経過を把握し管理しなければならない最も重要な要素です。特に後者(収益)に関しては売上の管理はもっとも重要であり、その実務は常に進化しています。「ホスピタリティネット (HospitalityNet) 」によると、売上管理のスペシャリストであるアンカー・ランデフ氏は「アナリティクスとBIは、ある数値指標に基づく需要予測、収益可能性の予測などを含めて、収益管理プロセスのすべてのステージにおいて非常に重要です。」と最近のインタビューの中で語っています
「売上管理を行う最大の目的は各種管理を行うために利用できるデータを入手できることに付きます。」とランデフ氏は続けます。「売上予測はひところに比べて非常に容易になっています。総体的に言って、適切なデータによって最適な価格設定が可能となり、不必要な値引きを行わなくても済むようになります。」
**Yield/Revenue managementは、アメリカンエアラインやユナイテッドエアラインなどの航空会社により収益を最大化(最適化)するために初めて導入されたビジネス戦略である。その後、ホテル、レンタカー、そしてレストランでも導入された。広義にはイールドマネジメントは正しい在庫を正しいお客さまに正しい時に正しい料金で販売することと定義されている。