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2013.08.13

ビッグデータとアナリティクス、それぞれの価値とは
Panorama Software BI Blog より

 アナリティクスとビッグデータは今もっとも話題になっているIT業界のトレンドであり、大企業はもとより中堅企業でも活用するところが増加しています。この2つはよく何らかの形で結びついて使われることが多く、話題の用語として非常に頻繁に使われるために、中にはほとんど同じものと考えられる場合があるようですが、実際には全く別のものです。それぞれがお互いに補完しあうことによって価値を引き出すことができます。

 実際に、最近の調査によると、企業にとってのビッグデータの重要性は最終的にアナリティクスに比べて半分にも満たないかもしれないと指摘しているものがあり、ビッグデータの価値はアナリティクスほど重要ではないという可能性があります。したがって企業はBIを管理推進するための戦略に専用のアナリティクスソリューションを組み込むことが重要です。

 市場調査会社IDCのビッグデータおよびアナリティクス担当副社長であるダン・ベセット氏は、Avnetが主催し北米で開催したイベント「IBM Compass 2013」で、アナリティクスとビッグデータの違いについて的を射た考えを紹介しています。ベセット氏は次のように述べています。「ビッグデータは、実際にはアナリティクス環境全体の中の、あるひとつの部分と考えることができます。ビッグデータについては評価が非常に誇張されていますが、私はビッグデータについての現在の異常とも言える過剰な評判にやがて終止符が打たれると予測しています。」

 IDCでは現在の世界のビッグデータの市場価値をおよそ81億ドルと評価しています。ベセット氏によると、ビッグデータは現在技術的なピークを迎えており、今後は次第に下降していく可能性があります。一方、アナリティクス市場の規模は、近い将来9500万ドルに成長する可能性があると予測されています。

 ポイントは、どのように活用するか
 アナリティクスおよびBIに関して注意しておくべきもうひとつの重要な考え方は、適切な導入と活用が成功に不可欠な要素であるということです。重要な評価基準を管理し測定することができても、アナリティクスが提供する情報を十分に活用する最適な手段がわからなければ、企業の成功につながらないでしょう。

 IT情報サイトCIOLによると、経営陣が非常に先進的な考え方をもつ企業は、アナリティクスの有効活用はもちろん、それ以上の成果を得ることができます。人材募集、人事管理、製品販売戦略、マーケティング施策など、多くの業務プロセスを大幅に改善することができるでしょう。