小売業界のBI活用の取り組み
【Panorama Software BI Blog より】
あらゆる業種において顧客や取引先のニーズを正確につかむことは何よりも重要です。特に小売業界では、顧客ニーズの把握は他の業界に比べて何よりも重要であることは言うまでもありません。店舗を構える企業かネット通販企業かという業態の違い、あるいは比較的地元志向の中堅規模の企業か、多国籍に事業を展開する大企業かなど規模の違いにかかわらず、小売業の生き残りは顧客の傾向を正確に評価できるかどうかにかかっています。
BIソリューションおよびアナリティクスの適切な活用は、小売業界に必ず必要な条件であることが明らかになってきました。これらのツールを可能な限り的確に使用することによって、顧客に関するデータを最大限に活用することが可能になり、顧客サービスの改善と収益の増加という2つの目的の達成に役立ちます。
アナリティクス活用の新しい取り組み
ガーディアンによると、小売業界には従来とは違った効果的な方法で顧客情報を活用しようとする企業があります。有線によるビデオ映像を使って文字通り顧客の行動をつぶさに調査し、顧客が最も購買意欲を起こした商品の展示方法や商品アイテム、あるいは顧客の滞留時間がもっとも長かった売り場を詳しく調べている小売業があるとレポートしています。
もちろん、このような取り組みが全ての小売業に有効であるとは限りません。e-コマースを運営する企業には導入は不可能でしょう。別の方法として、オンラインストアも従来型の店舗も活用できるのは、急成長を続けているソーシャルメディアです。フェイスブック、ツイッター、インスタグラム (Instagram) 、ピンタレスト (Pinterest) 、ユーチューブ (YouTube) などの巨大なプラットフォームからのデータ収集は、ある商品についての顧客の意見を見極め、それを売上の増減と関連づけるために非常に役立つ方法です。この成果をもとに営業戦略の構築やマーケティングの取り組みを効果的に行うことができます。
BIは小売業界に向いている
ガートナーの最近の調査によると、小売業は顧客との強固な関係構築を行う必要があるためか、全般的に他の業種よりも革新的な考え方をするという傾向がみられます。このため他の業界が計画しないようなソリューションを採用する可能性が高くなります。
このようにBIソリューションおよびアナリティクスの導入は、革新的と評価される小売業の行動に向いています。顧客データ分析を適切に実行し、データを詳細に把握するための優れたソフトウェアをまだ使用していない小売業は、競合他社に後れをとるリスクがあります。