2013.09.12

ビッグデータ活用のための戦略立案
Panorama Software BI Blog より

 主要な業界について日々多くのニュースや情報を収集していると、ビッグデータについて何らかのコメントを見ない日はありません。ビッグデータへの強い関心の高まりはこの1~2年で最高潮に達し、やや情報過多の感もあります。ビッグデータやBIソリューションに関する情報のあまりの多さに困惑し、検討するに及ばないと考える企業もあります。しかしそれは現代の企業が持つべき視点ではありません。

 BIやビッグデータについては、やや過剰宣伝されている状況ですが、どちらも間違いなく現代の企業経営にとって必要な要素であることは明白です。重要なことは、最近のBI専門家が指摘するように、不要な情報に惑わされることなく、重要なポイントに焦点を絞って正しい方法でビッグデータ戦略に取り組むことです。

 事前に戦略を十分に検討することが必要
 ニューヨークタイムズ紙にブログを投稿する統計の専門家ネイト・シルバー氏は、2012年の大統領選の具体的な結果を予測したことで知られます。ネットワークワールド (Network World) によると、シルバー氏はビッグデータの展望について意見を述べています。ただ単にビッグデータの使用を急ぐ企業経営者は、即座に有益な結果を期待することはできません。戦略の立案と最も有効なアナリティクスツールを使用することが必要になるでしょう。

 シルバー氏は次のように述べています。「社内には同じ考えを持つ社員ばかりとはかぎりません。良好な意思疎通を図る企業風土がない企業では、ビッグデータやアナリティクスは有効なソリューションにはなりません。」シルバー氏は、データの質が特に重要であると強調しています。「ビッグデータは魔法の杖のようなものではなく、世界の全ての秘密を明らかにすることができるような公式でもありません。むしろ、不要な情報を排除することができれば、手元にある情報を真に理解できる、というようなものに近いでしょう。」

 現在のトレンドよりも未来に投資する
 ビッグデータの情報過多の問題により、データの活用戦略が十分に検討されず、ずさんな計画につながる可能性もあります。フォレスターが最近のブログ記事で指摘するように、「高成長」を続ける企業は、かなりの将来性が期待されるソフトウェアや技術に多額の投資をしています。成長のペースが低い企業よりも53パーセント以上多く投資を行う可能性が高いという傾向があるようです。

 記事によると、コスト削減および柔軟性や業務の迅速さの改善は、適切なBI活用およびデータ活用の長期的な利点です。最適なBIソフトウェアの選定には上記の項目を十分に検討し、考慮するべきでしょう。