ビッグデータの潜在的問題を回避する
【Panorama Software BI Blog より】
実際にBIプラットフォームの活用をすでに始めている企業よりも、多くの企業がBI導入およびビッグデータの取り組みを計画しています。しかしこのような傾向は先の読めないソフトウェア市場の特徴であるということもまた事実です。BIの需要は今後も増加を続けるか、大幅に減少するかという段階に来ています。
ビッグデータを定量化して利用することを目的とするプラットフォームの有効利用ができるかどうかは、ビッグデータを日常業務に組み込むことができるかどうかにかかっています。ZDNetによると、導入の失敗に陥るいくつかの可能性があります。ビッグデータ活用の失敗の危険を回避するためには、そういった可能性を認識しておくことが重要です。
BI導入の失敗を回避するには
ZDNetによると、BI活用において想定される潜在的な問題は主に2つあり、組織的な戦略が不完全なことと、管理統制の不足が関わっていると指摘しています。BI戦略については、トレンドに同調したいという意向だけのためにBI導入に罪悪感のようなものを持つ企業もありますが、これは問題です。BI活用によって、どのようにすれば企業にとっての利益が得られるかを詳細に説明できるような説得力のある事例が必要です。IT部門のスタッフから経営トップ、経営幹部レベルの役員クラスまですべての関係する部署がこの目的を理解し合意を得ておくことも必要です。
一方、管理統制は非常に重要であり、欠かせないものです。ビッグデータの利用を管理する方針が定着していないと、業務に不必要なデータを収集する可能性があります。ZDNetは購買履歴を活用して顧客の妊娠・出産の情報を把握し、その顧客を対象に販売戦略を実施した企業の事例を紹介しています。顧客情報の取得という意味では、一見行き過ぎのように見えるかもしれませんが有効な手法です。
さらに、BIを正しく活用するためにはソフトウェア操作の高度な技能を持つ人材を確保することも非常に重要です。
アナリティクスの明らかな利益
このように潜在的な問題発生の可能性を踏まえたうえで、企業にとってビッグデータ活用が非常に重要であることを認識することが必要です。Tech Proの調査によると、ビッグデータアナリティクスを導入している企業の82パーセントが、具体的な利益が得られたと回答しています。例えば予測機能、データ管理、ビジネスアナリティクスなどの分野で明らかに改善が見られたと報告されています。