マーケティングに活用するビッグデータ分析
【Panorama Software BI Blog より】
ビッグデータとアナリティクスの多様な活用方法が、マーケティングなどの取り組みに利用される事例は今後ますます増加すると考えられます。あらゆる形態のマーケティング活動および広告は、最終的には顧客の行動や選択を予測するため、あるいは少なくとも合理的に推測することを主眼としています。自社の顧客、あるいは顧客基盤を構成する可能性のある購買層に関する幅広い知識を収集することも同様に重要です。したがって、活用する目的で収集したBIデータおよび、情報収集と整理に必要なソフトウェアは、当然企業のマーケティング部門にとってもっとも有利なツールです。
英国の新聞ガーディアン (Guardian) の最近の記事によると、問題はビッグデータが便利かどうかではなく、このような状況で企業はどんな情報を収集し、どのように利用すべきかということです。このような取り組みを行う場合、ユーザーのプライバシー等を考慮に入れることは賢明です。また情報の実用性を最大限に高めるためには、当初からどの程度のデータ量を収集するべきかについて決めておくことも重要です。
膨大に蓄積されたソーシャルデータ
ガーディアンは、現在のソーシャルメディアがどこにいても利用できるユビキタスな環境であるために、膨大な量のソーシャルデータは「満杯になった貯水タンク」に相当するとしています。ソーシャルプラットフォームから取得する情報は確かに便利ですが、膨大な量のデータのすべてを採用することは不可能であり、マーケティング担当者は最も有用なデータを十分に選別することが必要です。そのためには、Facebook、ツイッター、Instagram、Pinterestなど、どのソーシャルサイトの投稿を最優先し、定量化するべきかを選択する必要もあるでしょう。
マーケティング会社 Ogilvy EMEA社のデータ担当重役マチュー・ベイフィールド氏によると、ソーシャルネットワークからのデータ収集について最も重要なことは、適切な分析です。消費者の需要、消費者の求めるものをより詳しく把握するために、マーケティング会社が利用できる情報量は膨大です。
顧客関係とデータ収集
InfoWorldによると、マーケティングでは個別の顧客に合わせた接触手法で接客することが重要ですが、マーケティングのためにデータを収集する場合、定量化できる一定の基準の単位までデータを分類することも非常に有用です。ある品目について、ある時点での顧客の購買可能性を測定できたとしても、最終的な収益価値という点で顧客を見ることができるとは限りません。
記事によると、実際に顧客行動のアナリティクスおよび統計モデルの利用によって、企業は今後、個別の顧客へのアプローチを強化し、顧客の求める商品を提供できる回数が増えるでしょう。