経営者が使うビッグデータアナリティクスのメリット
【Panorama Software BI Blog より】
あらゆる可能性が期待できるビッグデータは企業経営において今後も最も重要な要素であることは間違いありません。アメリカンマネジメントアソシエーション (American Management Association, AMA) は、最近さまざまな業種の790人の経営者を対象に調査を行いました。これによると、58パーセントの企業が、現在データアナリティクスは非常に重要であると回答し、アナリティクスツールが今後5年以内に重要になるという回答も82パーセントにのぼります。企業がアナリティクスの効果に期待する例としてはコンプライアンス関係の説明責任、消費者ニーズへの対応、リスク管理などがあります。
日常業務でデータアナリティクスの真価を引き出すには
しかしながらAMA調査では、データ分析の実施と意思決定に必要な実用的なビッグデータアナリティクスの活用について、多くの企業がその重要性を認識しているものの、必ずしも実際の日常業務で十分活用されていないことが明らかになりました。例えば、BI戦略の実施によって最善の価値を引き出すまでにはまだ十分な企業風土がないと49.3パーセントが回答しています。一方、アナリティクスのニーズと要求を実現する能力が不足していると回答した企業が67パーセントと過半数を占めています。
企業経営に目を向ける経営者は一様に、アナリティクスには日常業務で使用している現状を大幅に上回るほどの理論上の価値があるという結論に至ります。この理論上の価値を十分に引き出せていないというワンパターンから脱却するためにはどうすればよいかを検討するべきでしょう。解決方法のひとつとして、データ分析に適したBIプラットフォームを導入しBIプロジェクトを軌道に乗せるために必要な人員に権限を与えることが重要です。
アナリティクスを使いこなすスキルは十分か
AMAはアナリティクスを使いこなす技能についても調査しています。特に批判的思考 (critical thinking) やデータ分析などは非常に重要な技能ですが、この分野についておよそ半数の経営者は、同僚の経営者および社員がアナリティクスを活用できるという信頼性は半分程度、あるいは低いと回答しています。
経営者に多大なメリット
ビジネス2コミュニティ (Business 2 Community) によると、BIやアナリティクスを導入している企業でも経営者が日常的にBIを使用していないケースがあります。経営者がアナリティクスを活用することができればさらに新しい使い方を実践できる可能性があります。特にソーシャルメディアから収集するデータについては経営者によるBI活用の余地がありそうです。
Facebook, Twitterなどのソーシャルプラットフォーム大手がいつどこにいても利用できる存在感を次々と確立していることを考えると、ソーシャルメディアのデータを評価せず、使わない企業はかなり不利な状況に置かれることになるでしょう。適切なBIの活用と、実用的な情報を社員が取得できるようにすることでこのような問題を改善することができます。