ビッグデータ分析にサービス指向アーキテクチャ (SOA) の手法を利用する
【Panorama Software BI Blog より】
ビッグデータおよびアナリティクスは、実用的な収益改善の効果を期待して企業が膨大な蓄積情報を定量化する場合に採用する手法として確立されています。最先端のプラットフォームのブームはこれまで比較的短期間でしたが、BIを活用する企業が参考にすることができる多くの成功事例があるという意味でビッグデータアナリティクスは一定の定着を見せています。
アナリティクスの利便性が好まれ普及していますが、ビッグデータを使うための手段と言う意味ではアナリティクスは最も重要かつ最大の目的というわけではありません。業界では従来にはないまったく新しい形でデータとアナリティクスの活用方法を提案する専門家が増えています。特に顧客基盤内のグループのアイデンティ (ID) やサービスを重視する意見があります。
ビッグデータにサービス指向アーキテクチャ (SOA) の手法を取り入れる
ZDNetによると、ビッグデータプロジェクトではサービス指向アーキテクチャ (SOA) が重要な役割を果たし、価値を生む可能性があります。SOAは多様なサービスを拡大して別々のコンポーネントとして作動させ、最終的に一つの目的を達成するという価値があることが証明されています。BIを活用するとこの方法が実行できるかもしれません。
SOAのような手法は現代の企業にとって理想的です。ITコンサルティングを提供するキャップジェミニ社 (Capgemini) でビッグデータアナリティクス戦略担当取締役を務めるスティーブ・ジョーンズ氏は次のように述べています。「SOAソリューション統合を推進してきたこれまでの考え方をビッグデータにも適用するべきです。必要なところにガバナンスを集中させてグローバルでの一貫性を構築し、業務の共同作業を推進するためです。そのようにすると、運用システムの管理と同じように生成される洞察を管理することができます。」
集団を特徴づける属性の取り扱い
スマートデータコレクティブ (SmartDataCollective) によると、集団の定義はビッグデータおよびアナリティクス利用の文脈で非常に対応が複雑になる可能性があります。なかでも最も重要な要素はターゲティングについてでしょう。企業が保有する顧客基盤内の顧客および顧客層グループの区分の方法はこのグループの個別の顧客に新製品、販売、販促プログラムを最も効果的に提案する方法を判断する場合によく利用され、役立ちます。
記事によると集団を特徴づける属性の採用に当たっては非常に多面的な要素を検討する必要があり、マーケティング施策に使うデータも集団を特徴づける属性の採用と同様にデータのあらゆる側面を考慮にいれて取扱う必要があります。さらに、事業が異なれば、他の企業との取引でも同時に顧客としてやパートナーとして対応する場合があり、データを一括で扱うのではなく、それぞれの取引の種類に応じて使用するデータを区別する必要があります。