海賊版対策にBIツール?コンテンツビジネス最大の敵にBIが挑む。
今までの損失を未来の収益に変える、販売戦略変更計画。
【Panorama Software Industry News より】
ワーナー・ブラザース:ビジネスインテリジェンスを利用して海賊版対策
一般にワーナー・ブラザースのような企業は、海賊版の流通阻止を大きな課題としています。しかし、テレビ・映画製作業者は、ビジネスインテリジェンスを使用して、海賊版やその愛好者を消費者に変換する試みにより、従来の方針から転向しようとしています。
最近ロサンゼルスで開催されたContent Protection Summitでは、企業の海賊版(著作権侵害行為)対策支援のためのビジネスインテリジェンス・ディレクターであるBen Karakunnel氏が、ワーナー・ブラザースが行っている、自社製品の海賊版追跡のためのBIのユニークな利用方法を紹介しました。海賊行為の根絶と違法流通トレンドの特定により、ワーナー・ブラザースは事業を優勢な立場に置き海賊行為の先を行くために、販売戦略を変更する計画を立てています。
Karakunnel氏は、海賊版の制作者が映画のダビングとサブタイトル(副題・字幕)を付けて流通させている国際市場を例に挙げました。ワーナー・ブラザースでは、映画の初公開やテレビ番組の放映から10日目までに海賊版として翻訳されたバージョンは、違法にシェアされている製品の74%に上ることが判明しました。
「翻訳を付加してダビングを行い、正規版としての流通を初めの2日以内に行うことができれば、海賊版やその制作者に痛烈な打撃を与える事ができます」とKarakunnel氏は言いました。
これは、ワーナー・ブラザースがビジネスインテリジェンスを利用して実現する多くの戦略の一つに過ぎません。その他にも、人気のハリー・ポッターシリーズのようなDVDをリリースする時に、市場での販売機会を特定するためにBIを使用しています。
ソース:
paidContent