ビジネスインテリジェンスは犯罪の抑制にも貢献している
大都市での防犯対策に意外なインサイトをもたらした、BI の分析結果
【Panorama Software Industry News より】

ニューヨーク市住宅局はBIを導入し犯罪と戦う

　ニューヨーク市住宅局は、合衆国最大の都市の犯罪との戦いにビジネスインテリジェンステクノロジーを役立てています。今回のTechTargetレポートをご紹介します。

　当局CIOであるAtefeh Riazi氏がTechTargetに語ったところによると、世間一般の通念としては監視カメラが犯罪を減少すると言われているため、監視カメラに重点的に投資する準備はできていました。しかしその前に、ニューヨーク市住宅局は警察調書を含む10年分相当の犯罪データを分析するためにビジネスインテリジェンスを使用しました。しかしその結果は様々な要因が含まれることを示唆しました。

　ビジネスインテリジェンスを使用した分析が露にした結果は、カメラは公共物破壊行為の事例の削減には効果が見られましたが、カメラが2カ月以上設置された後では暴力犯罪の防止にはほとんど何の効果も見られないということでした。カメラの設置と一緒にその他の措置を講じたときにのみ、暴力犯罪の防止に効果がありました。

　「当初は監視カメラの設置に向けて莫大な投資を行う準備はできていましたが、これらの分析結果を前にすると、そのような投資は特に効果的な出費とは限らないことがわかりました」 (Riazi氏)

　ダラスバプティスト大学の職員が先月アナウンスしたことは、ビジネスインテリジェンスを使用してより良い意思決定を行う一方、時間も節約しているとのことでした。大学からの発表によると、IR（Institutional Research：機関研究）のディレクターとアシスタントディレクターは、学生調査から集められたデータのレポート作成に関しては、586%の生産性向上と時間の節約を経験したということです。

　ソース：
　TechTarget