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2011.06.01

イギリスの医療機関におけるビジネスインテリジェンス導入の成功事例
【Panorama Software Industry News より】

 イギリス・バーミンガム市にある「バーミンガム・ソーリハル精神保健医療センター(NHS財団法人トラスト)」は、イギリスでも最大規模の精神疾患専門の医療機関として、およそ186k㎡のエリアに住む市民のために保健・社会医療サービスを行っています。

 「コンピュータ・ワールドU.K.」のリポートによると、この医療センターでは患者の治療向上を目指してビジネスインテリジェンス・ソリューションを導入しました。院内のさまざまな診療科のデータを統合し、特定の患者の治療方針について幅広い所見を得ることが新しいシステムによって可能になりました。

 「ソリューションの活用によって、管理職、臨床医療スタッフは、幅広い情報源からタイムリーな情報を照合し、これに基づいて意志決定を行うことが可能になりました。」IT担当部長ジェイムズ・ロングモア氏は記事のインタビューでこのように答えています。

 この病院ではすでに患者のデータ収集システムを導入し、基幹システムにデータを入力して使用していましたが、システムのアップグレードを検討していました。またより幅広いデータを体系的に活用するために、システム能力の向上を目指していました。

 この結果開発されたのが、「経営チーム・レポーティング・パッケージ」です。BIシステムはスコアカード、ターゲット、レーティング、トレンド、ダッシュボードといった機能を提供しています。またマイクロソフト・エクセルを使用し、ビジネスインテリジェンスの機能を高めています。

 「マイクロソフトの技術に基づく情報提供に成長の基盤を確立しています。特定の医療チームへの情報提供を対象とした取組みが可能になります。」とロングモア氏は述べています。

 また、患者のフィードバックスコア、人員配置情報、重大事故の報告などにもBI活用が広がっています。リポートによると、すべての情報はデータウェアハウスに保存され、新規導入した帳票作成ツールから利用できるようになりました。

 ロングモア氏のインタビューです。「このようなデータをすべて組み合わせて判断すると、臨床医療をより深く把握することができ、どのようにすれば治療成果の向上が図れるのかを正しく評価することができます。」

 米国では、電子カルテの導入が進むにつれて、ビジネスインテリジェンスを活用する医師や病院が今後ますます増加する傾向にあります。電子カルテシステムでは、すべての患者のデータのデジタル化とアクセス向上が、ビジネスインテリジェンスのパッケージソフト活用によって可能になります。「アメリカンメディカルニュース」によると、BIは患者の治療成果向上はもちろん、病院の収益向上にも役立つと報じています。

 ソース:
 Computerworld U.K